こんにちは。
アロマブレンドデザイナーの青山美月です。
先日京都に伺った際に、たくさんのクチナシの花が香り咲いていました。
クチナシの香りは夏の始まりだな〜という気持ちになります。
クチナシは、春の沈丁花、秋のキンモクセイと並んで、日本三大香木の一つとしても有名です。
白く可愛らしい花を咲かせ、甘い香りが魅力的なクチナシは、ガーデニアとも呼ばれます。
ガーデニアの呼び名の方が香水でもよく使われているのでピンとくるかもしれません。
フレグランスの他にも生薬や香料として、昔から世界各国で使用されてきた植物です。
世界で200種以上もの品種があるのだそう。
日本、中国、台湾、インドシナなど暖かい地域で育っていることが多く、日本での開花時期は梅雨の中頃から終わり頃。
白くて肉厚な、香りの強いお花が咲きます。
クチナシの実は平安時代にはすでに染料としても使われていたようで、濃いオレンジや黄色は、布の他にも栗きんとんやたくあんなどの食材にも使われています。
花言葉は「喜びを運ぶ」
海外では男性が女性をパーティーに誘う際に、ガーデニアを贈る文化があったようで、そこからの由来なんだとか。
ちなみに山梔子(さんしし)という名で、生薬にも使われています。
【クチナシの香り】
クチナシの花の香りは、ジャスミンやチュベローズに少し似た甘く濃厚なフローラルの香りです。
ただ、甘すぎず少し上品なエキゾチックさも感じられます。
個人的には、植物の青々しさも少し感じられてジャスミンやチュベローズほどは甘くない気がします。
風に乗ったクチナシの香りがふわ〜っとすると、うっとりして疲れも吹き飛びます。
とっても人気で多くの人から愛される香りですが、実際のお花から香料を抽出するのは非常に難しいと言われています。なので、天然香料ではなく合成香料がよく用いられています。
クチナシ(ガーデニア)の香りの印象は国によって香りはさまざまなようで、
日本ではクリーミーな甘さを持つ合成香料の印象で、外国ではすっきり爽やかめな甘さの合成香料が用いられることが多いんだとか。。
香り好きとしてはぜひ確認してみたい!
【心への効果】
クチナシの香りには、気持ちを落ち着かせて穏やかにする作用があります。
不安やイライラを和らげてリラックスさせてくれるので眠れないとき時やストレスを緩めたいときなどに香るのがおすすめ。
【身体への効果】
クチナシの実は消炎や鎮静、保湿作用があるとされているためスキンケア用品にも使われています。
【香りのブレンド】
なかなか天然の精油は見つけにくいのですが、ガーデニアで検索するとアブソリュートなどはあります。
そのままでも十分過ぎるほど贅沢な香りですが、この季節にはサッパリ柑橘系の香りを合わせたブレンドが爽やかになって良い気がします。
◯レモンやライムはスッキリ感を足したいときに。
◯グレープフルーツは程よい甘さと爽やかさのブレンドに。
◯京都に行ったということもあり、今のわたしなら柚子の精油を足したい気分です♪
もちろんもっとフローラルでリッチにしたければ、お花の香りをプラスすると贅沢になりますが
せっかくならクチナシ(ガーデニア) の香りをメインに楽しんでみると季節を感じられると思います♪
いかがでしたでしょうか?
植物の香りは季節を感じさせてくれるものなので是非香りを楽しんでみてくださいね♪